もう10年ほど…
新客が途絶えたことが無い。
凄い事だと思いますが、一日たりとも途絶えたことが無いのです。
初めてのお客様のパターンは決まっているのですぐ分かります(笑
メニューをじっと見つめ、何を食べようかと迷っています。そんなお客様に「何を召し上がっても外しませんから安心してくださいね!」と話しかけます。
先ず海鮮丼に目が行くのですが、「糠炊きって何ですか?」と質問が来る。
間髪入れずに郷土料理だという事を伝え、矢野式糠床の説明と今の糠炊き販売の現状をお伝えしますと、必ず糠炊きの注文が入る。
熱く語る私の説明に食べてみたくなる衝動を抑えきれぬのか、その珍しい食べ物を一口ほおばると「美味しい!!!!」と声を上げる。
「そうでしょう! 糠炊きを初めて食べるお客様には申し訳ありませんが、もう他所のは食べれませんよ~」と私。
あらぁ~、又言ってしまった!!
漬物を召し上がったお客様もその美味しさを褒めて下さり、売ってないのかと声をかけられることが多い。
そこでまた私の「そうでしょう!!」が始まるのだ。
この言葉は自慢ではなく、その美味しさを分かって頂く事の大切さを自身がよく分かっているからこそ出る言葉なのである。
明日もまた「そうでしょう!!!」を連発するに違いない(笑
コメント
コメントを投稿