9月の暑さと誤報の恐ろしさ
9月も半ばだというのに、まだまだ暑い日が続いている。今年は特に暑さが長引いているように感じる。
味処矢野の京町店も開店して2週間が経ち、たくさんのお客様にご来店いただいて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本店を愛してくださる方々も、京町店まで足を運んでくださり、ありがたい限りです。特に本店がコロナ以降夜の営業を休止したため、小倉名物の糠炊きを京町店で楽しんでいただけることを、多くのお客様が喜んでくださっているのが嬉しい。
次男夫婦がまだ不慣れながらも、一生懸命お店を切り盛りしている。周りの皆さんの支えやご指導のおかげで、少しずつでも成長しているようで、これからもお客様に喜んでいただける店づくりに励んでほしいと心から願っている。
そんな中、先日とてもショックな出来事があった。地元のコミュニティラジオで、小倉の食文化をテーマにした放送があり、糠炊きの話題に触れられていた。糠炊きの話が出ること自体は嬉しかったが、そこで言われた内容が全くの誤りだったのだ。なんと「味処矢野の糠炊きは、魚を糠床に漬けて発酵させている」と説明されてしまったのだ。さらに「経営者が他の地域出身で、その地域の作り方をしている」とも言われて、もう唖然とするしかなかった。
これは本当に困る。魚を糠床に漬けるなんて、まったく違うやり方だし、そんな誤解が広がってしまうのは恐ろしい。特に、当店の糠炊きは15年かけて作り上げた独自の製法で、フレッシュでフルーティな香りが特徴だと評判をいただいている。その大切なイメージが崩れてしまうのではと不安になった。
放送後すぐに出演者にSNSを通じて訂正をお願いし、「私は北九州市出身で、幼い頃から糠炊きに親しんできました。魚を糠床に漬けることは一切ありません!」と伝えたが、ラジオで広まった誤解を解くには時間がかかりそうだ。これから少しずつでも誤解を解いていかなければならない。放送前にもっとしっかり下調べをしてほしいものだ。
だが、いつまでも落ち込んでいられない。これもひとつの経験として、元気に前を向いて頑張っていこう!
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