ネットワークを使って販路拡大

昨日“ビジネスマッチング支援事業への参加企業募集のご案内”という書状が商工会議所から届いた。 浅野の店舗を切り盛りしてから早23年、70歳を迎え将来を考えるようになった私ですが、ゆっくり老後を過ごし余生を楽しむのもいいかな? な~んて考えたりもする今日この頃なのです。矢野床を使って作る糠炊きは世界でも当店だけでしか味わうことの出来ない逸品、これを残さずして「いいのか!女将!!」…とまぁこんな葛藤が日々続いていた折に届いたこの書面。 この商品を残すためには2代目が必要、ところがわが子たちは夫々独立し違った職業に落ち着いており、私自身が長く続けていくつもりでもなかったものですから…てな具合にのんびりして居った訳です。 北九州小倉・糠床糠炊き研究会に顧問として携わっていくうちに糠床の素晴らしさやその奥深さにも気付かされ、我がぬか床の研究に没頭しておりました。 研究会の会長(九大工学博士)や特別顧問の東大農学博士の先生、顧問の博士方々のご尽力による指導はそれはそれは素晴らしいもので、それに誘発された私自身はぬか床の大切さに気付かされ、今までになかったぬか床づくりに専念させていただくことが出来ました。 いま、他店舗で売られている糠炊きはとても味の濃いもので、当店のお客様に言わせると魚の味が判らないし一度食べたらもういいかな?とこんな表現をされます。 この十数年同じ言葉ばかり聞きながら「どうすれば美味しい糠だきの味を沢山の方々に伝えられるのだろう…」と悩んでおりました。 お客様に官能評価のアンケートをお願いしたり、沢山の意見をうかがいながらいつも「どうしたら…」の繰り返しなのでした。 話は本テーマに戻りますが、このビジネスマッチング支援のお誘いはとてもうれしいチャンスなのですが、以前リーガロイヤルホテルにてバイヤーとの商談会がありどこかのホテルの社長様とお話させていただいたのですが、賞味期限の段階で頓挫してしまいました。 当店は真空包装で殺菌処理をしても3か月、レトルトでは無いし酒やみりんも使用しない商品ですのでどのような期間を望んでおられるのか全く分かりません。 そんなに長く保存するの? そんなに売れない商品ではないし…(心の声) と、そんな経験をしている私にとって今回の支援事業はハードルが高そうだし、零細企業も応援とあるがうちの様な小さな店舗での手作りが果たして支援の範疇に入るのだろうか…と躊躇しているのです。 商品を後世まで残す為には如何すればいいのか、もう少し考えてから答えを出さねばなりません。 長々と書きましたが、今回も沢山の愚痴や悩みにお付き合い下さり有難うございました。 また懲りずに読んでやってくださいね(^^♪

コメント

人気の投稿